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【1042_渡部昇一_かくて昭和史は甦る:人種差別の世界を叩き潰した日本_クレスト】
著者:渡部昇一
クレスト

 読み始めて「その言葉は身体のどこから発せられているのかに西部さんと私はこだわる。(P9)」と、冒頭の「はじめに」でいきなりガツンと納得させられる。ただ、テレビでの対談をほとんどそのまま本にしたようなので、言葉が砕けすぎて少々読みにくいが、著者の豊富な知識からは学ぶことが多い。
 現代の日本や日本人が当たり前のように「自由」や「権利」を主張する自由至上主義でセーフティーネットがければ、社会の安定を保つことができず、技術革新も含めた活力ある社会を臨むことはできないというような話は、なんとも現在の日本社会の閉塞感の核心を突いているようにも感じる。


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